「ウェブ広告は費用対効果が高い」ことから参入している企業は増えています。
しかし、事前設計もなく、単にウェブ広告を始めただけでは成果が上がらなかったり、思っていたような結果が出せないことも多くあります。
では、どうすればウェブ広告で良い結果を残せるかの、方法をチェックしましょう。
ビジネスでの広告を立ち位置を意識しよう
ウェブ広告は、今ではTVCMを抜いて一番広告費が投下されている広告です。
ウェブ広告を出稿しているライバルも多く、上手く運用しなければ単価の釣り上げ合いとなってしまい、どんどん広告効果が悪化してしまいます。
ウェブ広告を出す前に考えないといけないのは、そもそも自分たちのビジネスにおいて、広告の立ち位置を明確にすることです。
本当にウェブ広告を使うべきか?
例えば、広告で新規顧客を獲得しようと考えている企業があるとします。
今までは広告費を打たずとも、紹介で顧客が獲得出来ていました。紹介で顧客が獲得出来ているのに、広告を打つことは単にコストが増加するだけですよね。
場合によっては、広告費ではなく商品開発にコストをかける方が、売上や利益は伸びるかもしれません。
つまり、広告費は目標を持って使わないと、単なるコスト増加となります。
「広告費を使って何を実現するか」という目標設定が非常に大切です。
広告費をかければ全てうまくいくのか?
ウェブ広告を行う上で、広告費は非常に大切な要素です。
施策にもよりますが、基本的には広告費は多ければ多いほど、効果検証も早くなり、スピーディーに売上や会員登録数の向上といった結果に繋げられます。
しかし、2つの大事なポイントが抜けていると、いくら広告費を投下しても結果につながらず、無駄な投資になってしまいかねません。
2つのポイントをチェックして、自分たちは出来ているかを確認してください。
ウェブ広告を実施する際の2つのポイント
ウェブ広告を実施する上で、チェックポイントは2点あります。
ポイント1:ウェブ広告を何のために出稿する?
ウェブ広告を出稿する時の1つ目のポイントは、前述の通り、何のためにウェブ広告を実施するのかという目的をはっきりさせないといけないという点です。
目的も無くウェブ広告を始めてしまうと、「どの指標が、どのぐらいになれば成功なのか」を把握出来ず、ただ単に出稿して終わるだけとなります。
何のために、いくらかけてウェブ広告を実施するのかという質問に対して、自分たちの意見や方向性をはっきり答えられるようにしてください。
何となく出稿するという方法は、ウェブ広告を実施していく上で陥りやすいパターンです。
ウェブ広告を出稿する前に、しっかり目標設定を行うことを意識して、施策の検討を進めましょう。
ポイント2:ウェブ広告の最適化は時間が掛かる
ウェブ広告を出稿する2つ目のポイントは、効果を検証するには期間が必要ということです。
ウェブ広告は、出稿しながら各指標の数値をチェックして、広告クリエイティブやターゲティングを改善することで、広告効果を最大化することが出来ます。
もちろん、広告を出してすぐにある程度の問い合わせはありますが、最適化をしていくいう観点ではある程度時間が掛かるのも事実です。
ウェブ広告は、中長期的な取り組みをしていく事で広告の費用対効果を最大化できるのです。
中期的な目線を持って、日々の改善を行っていきましょう。
ウェブ広告を効果的に実施するために
ウェブ広告を効果的に実施するには、目的をはっきりさせることと、中期的に取り組むという2つのポイントが重要です。
短期間ではなく、どういった目的で広告施策を実施するのかを認識しておくことで、無駄な広告費の投下を抑えて、ウェブ広告での広告効果を出す事ができます。
ウェブ広告は効果測定が必須
ウェブ広告は、様々な指標が数値となって表されます。
「どれだけの人に見られたか」、「どれぐらいのクリックがあったか」、「何人購入したか」はもちろん、サイトに来て離脱したユーザー数や、滞在時間もチェック出来ます。
細かい数値をチェックして、ボトルネックを見つけて、広告効果を上げられるのがウェブ広告の特徴です。
つまり、ウェブ広告を行うのに効果測定をしないのは、改善ポイントのヒントを無視することと同じです。
ウェブ広告でうまくいっている企業は、各指標ごとに細かく目標値を設定し、どこに課題があるかを把握しやすい状態で運用しています。
広告費をどれだけ投下しても、目標を設定して得られる改善ヒントをうまく活用しないと、効果はいつまで経っても良くなりません。
効果的な広告運用のためにも、事前に各指標の目標設定をしっかり行いましょう。
広告の成否を握るランディングページ
ウェブ広告の効果は、広告費だけでなく受け皿となるサイトやLP(ランディングページ)によっても大きく変化します。
ウェブでは、購入や会員登録といった成果をCV(コンバージョン)、CVになる率をCVR(シーブイアール)と呼びます。
CVとCVRの関係
例えば、広告費を1,000,000円かけて、10,000人のユーザーがサイトに来たとします。
CVRが1%なら10,000人の来客にCVRの1%をかけることで、100人がCVすると算出できます。
しかし、CVRが2%あれば、200人のCVが発生します。
同じ1,000,000円のコストをかけても、CVRが1%違うだけで、CV数は100件変わります。
CV数が100件変われば、年間の売上や利益に大きく影響します。
つまり、広告費を投下してコントロール出来る部分はあくまで集客面で、実際の広告の費用対効果を決める部分には広告費は影響しないのです。
CVRはどうやって上げる?
ウェブ広告の効果に直結するCVRを上げる施策として、おすすめなのがLPO(エルピーオー)と呼ばれるランディングページ最適化施策です。
LPOは、まずヒートマップなど、ユーザーの動きを把握出来るツールを導入して、どこでユーザーが離脱しているか、滞在時間はどれぐらいかなど、改善ポイントを洗い出していきます。
その次に、出てきた改善ポイントに対して、コンテンツ追加や差し替えなどの改善策を実施するという流れです。
LPOを実施して、うまく改善出来れば、広告効果がどんどん向上していきます。
同じコストで、大きな成果を上げるための最重要施策でもあるので、しっかりデータを元にLPOを実施してください。
ウェブ広告は広告費だけの勝負ではない
ウェブ広告へ広告費を投下すればするほど、効果が上がるというのは、幻想でしかありません。
なぜウェブ広告を出稿するのか、どの指標がどうなれば成功なのかといった事前設計はもちろん、LPOによるCVRの改善など、日々のデータチェックと改善が必要です。
けれどもそれができる企業は必ず成果を残せます!
広告費を活用して、効果的な出稿を実現するためにも、ポイントを把握して日々の改善を行ってください。
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