SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことであり、検索エンジンにて狙ったキーワードで検索がされた場合に、Webサイトの検索順位を上位表示させるための手法です。
近年、Webサイトへの集客は検索からの流入が主流となっており、SEOでWebサイトを上位表示させることは顧客を増やす上で重要なポイントとなっています。
しかし、SEOは一朝一夕で出来ることではなく、どのように実施していくか計画を立てて地道に行っていく必要があり、方法を間違えるとSEOに費やしたコストが無駄になってしまう場合もあります。
そこで今回の記事では、SEOで集客を成功させるためにすべき事としてはいけない事をそれぞれ解説します。
SEOでウェブ集客を成功させるためにすべき事
良質なコンテンツの作成
SEOで最も重要なことは、そのキーワードで検索するユーザーのニーズを汲み取り、そのニーズを最大限満たすことのできる良質なコンテンツを作成することです。
検索エンジンは、ユーザーの役に立つWebサイトを上位表示するために日々改善が行われています。かつては中身の薄い低品質なコンテンツでも、詐欺まがいなSEO手法によって上位表示させることができていましたが、現在はコンテンツ自体の質を基に検索順位が決定するようになっています。
良質なコンテンツを作成するポイントは、次の通りです。
ポイント1:専門性
問題が解決できる、新しい情報を得られる、欲しい情報が網羅されているといったように、ユーザーにとって価値の高い情報が含まれていること
ポイント2:権威性
信頼できる第三者から評価されているコンテンツであること(被リンクが多いこと)
ポイント3:信頼性
コピーや模倣ではなくオリジナルのコンテンツであり、信頼出来る情報であること
この3つポイントを
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
と呼び、それぞれの頭文字をとってをEATとも呼ばれます。ETAの重要性についてはこちらのガイドラインにも記載されています。
戦略的なキーワード選定
SEOでは、どのキーワードで検索上位を狙うのかという点が重要なポイントとなります。注意すべきなのが、単純に検索されやすいキーワードを選べば良いというわけではないということです。キーワード選定のパターンとしては、次のようなものがあります。
パターン1:ビッグワード
ユーザーによる検索回数が非常に多いキーワードのこと。上位表示されれば大幅な集客増加が見込めるが、ライバルも多いため上位表示させるのが難しい。
パターン2:スモールワード
ユーザーがあまり検索しないキーワードのことで、集客数は少ないがライバルも少ないため上位表示を狙いやすい。少ない集客でも確実にコンバージョンに結びつけることができれば、メリットがある。
パターン3:ロングテール
単体では大幅な集客増加が見込めないものの、それなりに集客が見込めるキーワードを多数狙うことで、集客の総数を増加させること。
自社の販売したい商品やサービスの内容によって、どのパターンでキーワードを選ぶべきかが異なります。
適切なキーワードを選定することが集客増加に繋がるため、キーワードを選ぶ際には意識しておくようにしましょう。
運用体制の構築
SEOは即効性のあるものではなく、少なくとも数ヶ月経ってから初めて効果が現れてきます。また、良質なコンテンツが1つあればいいというわけではなく、継続して良質なコンテンツを生み出していくことが重要です。
SEOの運用体制が整っていないと、コンテンツの追加が滞ってしまって思うような効果が出ず、いつの間にか止めてしまうということになりかねません。
少なくとも1人はSEO担当となり、継続的にコンテンツの追加や更新を行う体制を整えるようにしましょう。
Webページの内部対策
内容的には良質なコンテンツであっても、読みにくかったり使いにくいWebサイトであれば、ユーザーや検索エンジンから適切な評価を得ることはできません。
ユーザーや検索エンジンからみて使いやすいサイトを構築することを内部対策といいます。
内部対策では、Webサイトに対して次のような内容を行います。
- サイトマップの作成
- サイト構造の最適化
- タブの最適化
- パンくずリストの作成
専門的な内容が多いので面倒そうだと感じるかもしれませんが、これらのことを行わないとSEOにおいて不利になるので、実施するようにしましょう。
Webページの外部対策
外部対策とは、その名の通りWebサイトの外部で行うSEO対策です。
具体的には、被リンク数を増やすこととなります。「良質なコンテンツの作成」の部分で述べたように、良質なコンテンツを作成するポイントとして権威性があります。権威性は、そのコンテンツがいかに被リンクを集めているかによって評価されます。
被リンクを集める方法としては、現在ではSNSによる拡散が非常に有効です。SNSで自ら発信をしたり、ユーザーが拡散したくなるようなコンテンツを作成して拡散されることによって検索順位を上げることができます。
効果測定を継続的に実施する
SEOでは、狙ったキーワードでの検索順位をチェックしたり、Webサイトへの集客数や滞在時間、コンバージョン率を継続的に確認し、効果を測定することが重要です。
もしあまり効果がでていないようであれば、コンテンツの中身を見直ししたり、キーワード選定からやり直したりするなどの方向性の修正が必要になります。
たくさん時間を使ったにも関わらず思うような成果があげられないまま失敗することがないように、定期的に効果測定をして見直しをしましょう。
また、効果測定を行うことによって、SEOを実施するモチベーションの維持にも寄与することになります。
SEOで集客を成功させるためにしてはいけない事
SEO会社に任せっぱなしにする
SEOは専門的な知識が必要なため、自社のみで実施するのではなく外部のSEO対策会社に依頼するケースがあります。
外部のSEO会社に依頼すること自体は誤りではなく、プロの視点からアドバイスをもらったり、プロにコンテンツ制作を代わりに行ってもらったりすることで、効率的にSEOが実施できるようになります。
ただし、SEOの全てをSEO会社に丸投げして任せてしまうのは得策ではありません。
SEOは中長期的に継続して行うものであり、依頼していたSEO会社との関係性が途中で途切れてしまった場合に、どんなSEOを実施していたのかが分からなくなりますし、自社にノウハウも蓄積されないのでまた1からスタートをすることになりかねません。
また、SEO会社の中には粗悪な会社も存在し、成果をあげれていないこともありますが、全て任せてしまうとSEOの効果測定ができないので、無駄な費用を払い続けることになってしまいます。
自社のWebサイトに集客するためのSEOなので、興味関心を持って積極的に関わるようにしましょう。コンテンツの作成においても、商品やサービスのことを一番理解しているのは自社なので、コンテンツ作成を外注している場合でも要望があれば声を上げるようにしてください。
参考リンク:SEOを依頼する前に!業者選びで注意すべき5つのポイント
不正なSEO手法を使う
かつてのSEO対策では、コンテンツの質に関わらず検索順位を上げる方法として様々な手法が存在していました。それらはブラックハットSEOと言われており、検索エンジンの改善によって今では効果がないか、ペナルティを受けるようになっています。
しかし、SEO会社の中には未だにこういった手法を提案してくる企業もあります。ブラックハットSEOを実施すると、最悪の場合はペナルティを受けて検索順位が大幅に下落したり、検索結果に表示されなくなってしまいます。
次のような手法がブラックハットSEOとなりますので、こういった提案を持ちかけられても断るようにしましょう。
- 隠しテキスト:背景と同色の文字でキーワードを詰め込む
- キーワード詰め込み:文章内にキーワードを過剰に詰め込む
- ペイドリンク:被リンクを販売して人気のコンテンツであるように見せかける
キーワード詰め込みなどは、SEOを中途半端に理解した人であればやってしまいがちなミスでもあるので、注意するようにしましょう。
成果が出る前に諦める
SEOは成功すれば安定的にWebサイトからの集客が見込めるようになり、最高の販売ツールとなりますが、効果がでるまでには短くても数ヶ月必要となる中長期的な施策です。
良質なコンテンツを作成するためには手間がかかるため、せっかく作ったのだからすぐに成果が出て欲しいという気持ちは分かりますが、しばらくの間は我慢が必要です。途中で諦めてしまうと、それまでにかかった工数が無駄になってしまいます。
結果を焦らずに、半年後~1年後にはこうありたいという目標を掲げ、それまでの間はコツコツとSEOを実施していくようにしましょう。
SEOで集客を成功させるためには、仕組みを知ることが大切
ここまでで、SEOを成功させるためにすべき事としてはいけない事について紹介してきました。自社でSEOを行うときの参考にしていただけるとありがたいです。
また、今回紹介したことは、SEOの仕組みについて正しく理解している人ならば基本として行っていることが大半です。
SEOに近道や裏技はありません。仕組みについて理解し、その上でSEOを実践してWebサイトへの集客を成功させてください。
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