ウェブマーケティングを行う上で欠かせないSEO。
検索順位を上位に表示することで、広告費をかけずに集客や販売など成果に繋げられる施策です。
ターゲットキーワードで上位が取れれば大きな成果を期待できます。
しかし、SEOの特性を理解して進めないと、効果がないと考えて結果に繋がる前に辞めてしまうことに繋がります。
SEO対策を考える上でのポイントを失敗の具体例と共にお伝えします。
SEOは上位表示されなければ意味がない!
ウェブマーケティングについて調べたいときには、「ウェブマーケティング 方法」などの検索キーワードを入れて検索しますよね?
その時に、ユーザーが閲覧するのは、ほとんど1ページ目だけと言われています。これは感覚的に理解できますよね?
では1ページ目の中でのクリック率はどの程度が知っていますか?
1位で約20%、10位で約1.7%と言われています。
つまり、ほとんどのユーザーにとっては「1ページ目の上位に表示されていないサイト以外は認識していない」という結果になるんですね。
どれだけ良い商品やサービスを提供していても、知られなければ広まることはありません。
SEO対策は、検索結果の上位に自分たちのサイトを表示させるためにさまざまな手を打つということになります。
SEO対策しても上位表示できるわけではない!
SEOの表示順位を決めるプログラム(アルゴリズム)は多岐にわたります。
基本的なポイントとして理解しておかないといけないのは、どのように表示順位が決まるかは、クローラーが取得したデータに基づいて判断されるという点です。
クローラーとは、サイト情報を収集するプログラムのことです。
キーワードとコンテンツの情報の整合性や、サイトの表示スピード、スマホに対応したデザインになっているかなど、数多くのポイントをチェックしています。
検索順位はさまざまな要素から複合的に決まるので、特定のSEO対策をすれば上位表示できる、というわけでありません。
つまり、ただ対策をすればSEOが成功するわけでないことを抑えておきましょう。
SEOの重要ポイントE-A-Tを知ろう
最近のSEOで重要視されているのはこのE-A-Tです。
E-A-Tとは、Googleが提唱しているサイトの品質をチェックする重要なポイントです。
- E(Expertise)は専門性
- A(Authoritativeness)は権威性
- T(Trustworthiness)は信頼性
を指します。
E-A-Tの具体例
専門性ならスキンケア全般ではなくニキビ対策を紹介しているサイトの方が専門的な情報を発信していると考えられますよね。
権威性は一般人のブログよりも、美容皮膚科医やエステサロンのオーナーが発信する情報の方が高いと言えます。
信頼性は匿名ユーザーよりも実名ユーザーが、未使用者よりも実際に使ったユーザーの声の方が高くなります。
つまり、E-A-Tの観点から見ると、検索ユーザーにとって、「信頼できる有益な情報」であるかが、SEO対策として非常に大切なポイントとなるんですね。
よくあるSEOの失敗事例
ここからは闇雲にSEOに取り組んで失敗するケースを3つご紹介します。
1.すぐに結果が出ると思っている
SEOは、毎日コツコツとブログを書き、対策を続ける地味な作業です。
タグ構造を理解して正しい形で記述したり、軽量化ツールでデータ量を軽くして表示スピードを上げたり、コンテンツを更新しなければなりません。
そして、一番理解しておかないといけないのが「時間がかかる」という点です。
そもそも、世の中には膨大な量のサイトがあり、検索順位を決めるクローラーにも処理能力の限界があります。
SEO対策を行えば、すぐにユーザーがたくさん来て売上に繋がると考えてしまうと、なかなか順位が上がらないことをストレスに感じてしまいますよね。
すると、「もう少しで順位アップしたのに、途中でやめたから結局結果がでなかった」といったことも起こってしまいます。
E-A-Tを知らない
SEO対策を考える時に、記事やブログなどのコンテンツは欠かせません。
しかし、記事を増やすことを目的として、ネットの情報をコピペしてツギハギでコンテンツを作成しても、E-A-Tの観点では評価が低くなります。
少なくとも、記事コンテンツの場合は自分たちのオリジナル記事を作成して公開することで、権威性を高めてSEOに有利なポジションを取っていくことが大切です。
一時期は、情報量もが多いまとめサイトのような形式のサイトも上位に表示されていましたが、今ではほとんど順位が落ちています。
ユーザーの役に立つ情報でないと、上位に表示されない時代になっているんですね。
キーワード選定の戦略ミス
SEO対策は検索キーワードに対して、サイトを上位に表示させることでユーザーの流入を見込むという施策です。
逆に言えば、検索キーワード次第でライバルが多いか少ないか、どのぐらいのレベルのコンテンツを作らないといけないかが見えてきます。
「化粧品」、「ダイエット」など検索ボリュームが大きいビッグワードはライバルも多く、SEOでの上位表示は難しく時間や労力もかかります。
「化粧品 ニキビ対策」、「ダイエット 腸内フローラ」などキーワードを掛け合わせることで、検索ボリュームは減ります。
しかし、キーワードを掛け合わせることでユーザーの悩みも明確になるので、深い情報提供が出来れば専門性があるとしてサイトの評価が高まります。
ライバルも減るので検索順位も上位表示されやすくなります。どんなキーワードを狙うのか戦略を立てておかなければなりません。
なお、そもそもキーワード選定していないというケースもあります。
SEO対策のポイント
SEO対策は、細かい施策を打ち続けて改善を繰り返すことで効果を発揮します。
しかし、手当たり次第に改善を繰り返すのはリソースもかかるのであまりおすすめではありません。
ここでは技術的な話ではなく、キーワード選定とコンテンツについてお伝えします。
キーワード選定のポイント
SEO対策を打つ上で、まず考えたいのはキーワードです。
「どんなキーワードで検索された時にサイトを表示させたいか」
「ユーザーに有益な情報を届けられるのはどんなキーワードなのか」
を決めましょう。
キーワード選定の注意点
注意したいのは、何でもかんでもキーワードとして捉えてしまうことです。
例えば、「保湿も美白もニキビケアもできるオールインワンジェル」を販売していると考えてください。
SEOで優位に立ちたいがために欲張ってしまい、
「保湿×オールインワンジェル」
「美白×オールインワンジェル」
「ニキビケア×オールインワンジェル」
とすべての訴求ポイントで上位表示を狙うと専門性が低下して中途半端な結果になってしまいます。
商品を実際に使用してもらっているユーザーにインタビューするなど、アイテムの特徴で一番訴求できるポイントを選定しましょう。
SEO対策では、上位表示させたいキーワードは、一番訴求できるポイントを中心に掛け合わせて行くのがおすすめです。
商品の強みとキーワードがマッチして、E-A-Tの観点からも質の高いサイトという評価を得やすくなります。
コンテンツのポイント
コンテンツはE-A-Tに沿って作っていくことを意識しましょう。
専門性のポイント
があるコンテンツを作るには、紹介する商品やサービス、会社の特徴をしっかり深堀りすることが必要です。
他の商品との差別化要因は何か、自社ならではの特徴は何かといった内容をしっかりと記載することでユーザーにとって専門性の高いコンテンツを作ることができます。
権威性のポイント
実名や運営会社などの情報をしっかりと明示することが前提です。
誰が言っているのかによって左右されるのが権威性なので、SNSなどで既に有名な人が書いているコンテンツはSEO的に有利になります。
また、既に有名なサイトからの被リンクなども権威性を高めるには効果的です。
ただ、いずれの場合もユーザーにとって内容が薄いコンテンツだと権威性はあっても専門性がなくなってしまうので、SEO対策としては不十分です。
ユーザーにも読み応えがあって、有名なサイトも思わずリンクしてしまうような深い内容のコンテンツ制作を心がけましょう。
信頼性のポイント
を醸成するポイントは、権威性を高めるポイントをより細かく記載することが挙げられます。
実名や運営会社だけでなく、いつ更新したのかや、信頼性の高いサイトから情報を引用するといった方法が信頼性を高める方法です。
権威性アップと同様、信頼性を高めながらユーザーにとって有益な情報を伝えるコンテンツを制作することで、効果的にSEO対策を打つことができます。
SEO対策を考える上でのまとめ
SEO対策は、地道な改善を繰り返すことで効果が現れてくるマーケティング施策です。
広告と違い、表示されるかどうかはさまざまな要因によって決まりますが、検索順位が上位であれば、広告費をかけずにユーザーの流入が見込めます。
また上位表示されることで、その他のプロモーション効果を高めることができます。
SEO対策はまだまだ有用な施策です。早めに取り組んで成果を上げてください。