現在はコンテンツマーケティングの時代だと言われており、多くの会社が自社のウェブサイト内にブログを設けてコンテンツを掲載していると思います。
しかし、企業ブログの運営に成功して問い合わせが増加したという会社もあれば、思うような成果に繋がっていないと悩んでおられる会社も多いのではないでしょうか。
企業ブログを成功させて効果的に集客をするためにはいくつかコツがあり、それを踏まえて運営をしなければ、成果があがらないまま終わってしまう可能性があります。
そこで本記事では、企業ブログでの集客のコツを15個紹介します。
企業ブログを始めようと考えているマーケティング担当の方や、企業ブログの運営が上手くいかずに悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしていただきたいと思います。
企業ブログの目的とメリット
企業ブログの目的は?
企業ブログは、オウンドメディアに該当します。
オウンドメディアは、企業が自社のブランディングや商品・サービスの販促を目的としてメディアを構築し、コンテンツを掲載するものです。企業ブログ以外にも、ビジネスブログといった形で呼ばれており、個人ブログや広告収入を得ることを目的としたメディアとは区別されています。
企業ブログの主な目的は、自社のターゲットとなるユーザーが知りたいと思う情報をウェブサイト内に掲載し、それを読んだユーザーのファン化や問い合わせの増加、商品の購入・サービスの申し込みへと誘導することです。
企業ブログのメリットは?
インターネットの普及により、近年ではウェブサイトへの集客は検索エンジンからの流入が主流となっています。
企業ブログを運営してターゲットとなるユーザーに向けた情報発信をしていれば、その情報を知りたいと思ったユーザーが検索をした時に、自社のウェブサイトを見つけてもらうことで集客に繋げることが可能です。
また、企業のブランディングという意味でもメリットがあります。
企業ブログによってユーザーのためになる情報を発信していれば、役に立つサイトだということで認知度があがり、自社のファンを増やすことにも繋がります。
自社のファンが増えれば、新商品や新サービスの展開もしやすくなるため、ビジネスチャンスが拡大していくでしょう。
企業ブログの目的・ターゲットに関する3つのコツ
1.企業ブログの目的・ゴールを設定する
まずは、企業ブログを運営する目的とゴールを設定しましょう。
ブランディングが目的なのか、問い合わせアップが目的なのか、商品・サービスの売上アップが目的なのかによって、コンテンツの中身や取り組み方が変わってきます。
そして、単に「問い合わせ数アップ」だけでなく、「1年後に月間の問い合わせ数を30%アップさせる」といった風に、期日や目標の数値を具体的に決めることが重要です。
企業ブログは中長期的なマーケティング施策になるため、短期的な問い合わせ増加が目的なのであればウェブ広告を使った方が良い場合もあります。
ウェブマーケティングの手段は企業ブログ以外にもあるので、目的とゴール次第では別の施策を行った方がいいかもしれません。広い視野を持って取り組むようにしましょう。
2.他のサイトとどのように差別化するかを考える
企業ブログを運営するうえでは、他の企業のサイトやブログを意識することが重要です。
競合企業のブログをチェックしたり、制作しようとしているコンテンツのテーマに近いものが現状どれくらいネット上にあるのかをチェックしてみてください。
そして、自社の企業ブログでそれらを上回るクオリティを出すことができるかや、どんな差別化ができるかを考えましょう。
せっかくリソースを割いて企業ブログを運営しても、競合サイトが圧倒的に強ければ思うような成果があげられずに失敗に終わる可能性もあります。
3.記事を読んでもらいたいターゲット(ペルソナ)を設定する
企業ブログに掲載するコンテンツを、どんな人に読んでもらいたいか明確に設定することも、重要なポイントです。
基本的には、自社の商品・サービスのターゲットユーザーが該当しますが、一歩踏み込んで、ペルソナと呼ばれる典型的な顧客像を設定してみましょう。
ペルソナ設定では、ターゲットとなるユーザーを年齢、性別、家族構成、行動や価値観、ライフスタイルなどの項目でかなり細かく設定していきます。
ペルソナ設定によって、そのペルソナが求めているコンテンツがどんな内容かが想定しやすくなるため、考えてみることをおすすめします。
企業ブログのコンテンツに関する8つのコツ
1.検索キーワードを意識する
企業ブログに掲載するコンテンツは、やみくもに制作しても成果をあげることはできません。
検索エンジン経由で集客をするため、SEO対策が必要になります。検索キーワードを想定し、そのキーワードで検索を行ったユーザーがどんな情報を求めているかを意識してコンテンツを制作しましょう。
また、検索エンジンから適切に評価を受けることも重要です。
- タイトルに検索キーワードを含める
- 分かりやすい見出しをつける
- 他のサイトのコンテンツコピーや、信頼性の低い情報を含めない
といったことを意識してコンテンツを制作してください。
2.読みやすいコンテンツを意識する
ユーザーに最後までコンテンツを読んでもらうためには、ユーザーの気持ちになり、読みやすいように工夫をしましょう。
例えば、文章だけでなく写真やイラストを使って分かりやすく説明をしたり、重要なポイントには太字を入れて強調することで、読みやすいコンテンツになります。
他にも、漢字とひらがなのバランスを意識したり、一文一文を長くしすぎないなど、工夫できるポイントはたくさんあります。常に読みやすいコンテンツを意識して改善しましょう。
3.広告だけのコンテンツにならないようにする
企業ブログでやってしまいがちなのが、自社の商品やサービスを売り込むだけの広告のようなコンテンツを掲載してしまうことです。
そういったコンテンツが全てダメというわけではありませんが、広告だらけのコンテンツはユーザーが敬遠してしまう傾向が強く、SEOの観点からも、ユーザーに役立つ情報ではないということで上位表示されない可能性があります。
ユーザーの役に立つ情報を付け足すなどして、広告だけのコンテンツにならないことを意識しましょう。
4.自社のビジネスに関連しないコンテンツは避ける
企業ブログに掲載するコンテンツは、自社のビジネスに関連する内容のみであるべきです。
関係のない内容のコンテンツを掲載しても、企業ブログの方向性がぶれてしまって良くありません。
また、自社のターゲットではないユーザーがコンテンツを見ても、その後の問い合わせなどに繋がりにくく集客効果が少ないので、避けておいた方が無難です。
5.顧客が共有できるコンテンツを制作する
時々、企業ブログでスタッフ紹介や自社内のイベントに関するコンテンツを掲載しているのを見かけますが、これはあまりおすすめではありません。
ブランディングや採用目的での企業ブログであれば、上述したようなコンテンツを掲載する価値はありますが、販促の目的であれば、ユーザー目線では役に立たないコンテンツなので掲載しない方がよいでしょう。
販促目的の企業ブログで必要なのは、ターゲットユーザーにとって価値があり、共有したくなるコンテンツです。
その点を意識してコンテンツの内容を考えるようにしましょう。
6.社内に眠っているコンテンツを応用する
企業ブログを運営していて悩むのが、コンテンツのネタではないでしょうか?
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを制作するのは大変なことですが、社内にすでにあるコンテンツを応用することで良質なコンテンツになる場合があります。
例えば、新入社員用の教育資料や、社内マニュアル、専門資料などには、ユーザーの求めている価値ある情報が含まれている可能性があります。
これらは、少し手直しをするだけでコンテンツになる可能性があるので、コンテンツのネタに悩んでいる時には検討してみてください。
7.CTAを設置する
企業ブログを見たユーザーを問い合わせや商品・サービスの購入に誘導するためには、CTAを意識する必要があります。
CTAは「Call To Action」の略称で、Webサイトに訪問したユーザーをその後にとってもらいたい行動に誘導することを意味しています。
例えば、「購入」ボタンの設置や、「問い合わせ」「資料請求」フォームの設置などがCTAに該当しています。
CTAを設置しなければ、コンテンツを読んだユーザーが何もアクションを起こさずに帰ってしまう可能性が高くなります。
企業ブログやコンテンツの目的にあったCTAを設置して、機会損失しないようにしましょう。
8.必要に応じて内部リンク・外部リンクを貼る
コンテンツが、SEOで検索エンジンから評価を得るためにはリンク数が重要になってきます。
また、ユーザーにとっても関連するコンテンツへのリンクが貼られていれば使い勝手がよくなるため、必要に応じて内部リンクや外部リンクを貼るようにしましょう。
ただし、不必要なほどリンクを貼ると検索エンジンからペナルティを受ける原因にもなるので、注意が必要です。
企業ブログの運営に関する4つのコツ
1.継続的にコンテンツを制作する
企業ブログのコンテンツが検索エンジンで上位表示されるためには、早くても数ヶ月かかります。
コンテンツを掲載してすぐに集客効果が出ないからといって止めてしまわずに、継続的にコンテンツを制作するようにしましょう。
また、企業ブログ内に良質なコンテンツが多ければ、ウェブサイト自体のSEO効果が高まります。そうなると飛躍的に集客率が向上するので、企業ブログは中長期的な目線で運営することが重要です。
良質なコンテンツを継続的に制作するためには、社内での体制整備が必要になります。専属の担当者やチームを構築し、週1記事といった風に目標を決めて取り組むことをおすすめします。
2.コンテンツの品質をチェックし、リライトを行う
コンテンツを作った後、そのまま放置しているという方も多いのではないでしょうか。
コンテンツは、一度掲載すればそれで終わりではなく、品質をチェックして手直しをしたり、最新情報に合わせてリライトを行うことで価値が高まっていきます。
コンテンツを掲載して数ヶ月経っても検索エンジンで上位表示されなかったり、コンテンツを見たユーザーからの問い合わせが増えないといった場合には、何らかの問題がコンテンツにある可能性があります。
品質チェックやリライトによって改善を繰り返し、良質なコンテンツにしていくという意識を持つようにしてください。
3.集客の成果を分析する
企業ブログが目的を達成できているかを測るためには、アクセス解析ツールなどを利用することによって、集客の成果を具体的な数値で分析することが重要です。
アクセス解析ツールによって、どのコンテンツからの集客効果が高いかが分かるようになります。
集客効果の高いコンテンツのクオリティを、他のコンテンツ制作時のベンチマークにしたり、コンテンツのネタやキーワード選定に活かすことができるため、集客効果の分析は定期的に行うようにしましょう。
4.SNSも併用して運用する
企業ブログは、SNSも併用して運用することで集客効果を高めることができます。
例えば、企業ブログのコンテンツをSNSで発信することで、検索エンジン以外の経路でもユーザーの目にとまるようになります。
また、その良質なコンテンツだと感じたユーザーが拡散してくれれば、集客数が爆発的に増えることもあるかもしれません。
SNSと相性のよいコンテンツであるかどうかも重要になりますが、やっておいて損はないため、企業ブログとSNSは併用することをおすすめします。また、企業ブログ内に各種SNSのウェアボタンを設置するのも忘れないようにしましょう。
コツを意識することで、集客できる企業ブログへ
今回は企業ブログへの集客をアップさせるためのコツとして15個紹介してきました。
企業ブログの運営で悩んでいる人や、企業ブログを始めようと考えている人の参考になれば幸いです。
1つずつの改善効果は小さいかもしれませんが、ここで紹介したコツを意識して改善をし続けることで、集客できる企業ブログに生まれ変わることを願っています。
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