SEOによってサイトへの集客力をアップするのは、Webマーケティングやサイトの運営に携わっている人の共通の課題です。
「SEOを行っているのに、サイトへの集客が増えていない」
「これからSEOに取り組んでいきたいが、失敗したくない」
「失敗した人の事例や共通点から学びたい」
このような不安や悩みを持った人も多いのではないかと思います。
そこでこの記事では、SEOにおける集客で失敗するサイトや企業の共通点を洗い出しながら、失敗しないための対策について考えていきます。
キーワード選定における失敗の共通点
SEOを行う上で重要なのが、サイトに集客したいユーザー像に合った適切なキーワードを選定し、それに合ったコンテンツを制作することです。
最初のキーワード選定が間違っていれば、SEOで効果的に集客をすることは難しくなります。
SEOにおける集客で失敗する人の、キーワード選定における失敗の共通点をみてみましょう。
ターゲットが明確でない
キーワード選定やコンテンツ制作を進める前に、まずはサイトに集客したいユーザー像を明確にする必要があります。
ユーザー像が明確でないと、当てずっぽうに検索ボリュームの大きいキーワードで検索順位を上げて集客することを狙う、といったことになりかねません。
「誰に対してのコンテンツなのか?」「その人に対して、どんな価値を提供できるのか?」を考えることで、そのユーザー像にあった適切なキーワード選定やコンテンツ制作を行えるようになるでしょう。
ユーザー像を考える際には、「ペルソナ」まで落とし込むことをおすすめします。「ペルソナ」はマーケティングにおいて活用される概念で、商品やサービスの典型的なユーザー像を設定することを指します。
例えば、サイトに集客したいユーザー像を、単に「20代~30代の男性」とするだけでは不十分です。
- 30歳の男性
- 大手企業に勤めるビジネスマン
- 都内在住
- 妻と2人の子供との4人家族
- 趣味は家族とドライブをしておいしい飲食店をめぐること
といったレベルまで落とし込むことがペルソナ設定であり、より具体的にその人のニーズが推測できるようになります。
勝てない戦いを挑んでいる
SEOにおいては、自社サイトのコンテンツによって上位表示を狙えるキーワードを選定することが重要です。
そのためには、強い競合が多くて上位表示を狙うのが困難なキーワードを避ける必要があります。
例えば、東京都でSEOコンサルティングを行う中小企業が、「SEO 東京都」という検索キーワードで上位表示を狙っても、まとめサイトや大手企業によるコンテンツが多く、上位表示を狙うことは困難でしょう。
しかし、「SEO 東京都 飲食店」や「SEO 東京都 格安」といった、検索ボリュームは少なくなりますが、ユーザーの検索意図が分かりやすい2~3語の掛け合わせをしたキーワードを狙うことによって、上位表示が狙える確率は高くなります。
検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示を無理して狙う努力をするよりも、検索ボリュームは少ないけれど上位表示を狙いやすいキーワードを複数選んでSEO対策していく方が、効率的に集客ができるようになります。
ロングテールのキーワードを選んでいない
キーワード選定においては、中長期的に安定して検索されるキーワードを選ぶことも重要です。
一時的に話題になったキーワードでの上位表示を狙っても、話題性がなくなれば途端に検索されなくなる可能性があります。
話題性のあるキーワードで上位表示ができれば、一気に集客することが見込めるので魅力的ではありますが、一時的なブームに乗っかっただけのコンテンツは質も低くなりがちですし、話題を追いかけるための労力もかかります。
話題性のあるキーワードではなく、自分のサイトに集客したいユーザー像に合っており、なおかつ中長期的に検索され続けるキーワードを選定してコンテンツ制作をすることをおすすめします。
コンテンツの質に関する失敗の共通点
SEOで上位表示を狙うためには、その検索キーワードで検索をしたユーザーにとって価値のあるコンテンツを制作することが極めて重要です。コンテンツの質が悪くユーザーを満足させることができなければ、いくらコンテンツを制作しても効果的に集客をすることは難しくなります。
では、SEOにおける集客で失敗する人の、コンテンツの質に関する失敗の共通点をみていきましょう。
中身が薄い
SEOで集客ができないコンテンツの特徴として、次のようなパターンがあります。
- 引用ばかりでオリジナルの情報が含まれていない
- 情報の信頼性が薄い
- 競合サイトと比較して価値ある情報が少ない
このようなコンテンツは、検索エンジンからユーザーにとって価値あるコンテンツだとみなされず、検索順位が上がらないことが多いです。
対策としては、次のようなことをすると良いでしょう。
- ただ引用するだけでなく、独自の目線からの考察や情報の付け足しを行うことにより、ユーザーに役立つコンテンツにする
- ネットの情報だけを鵜呑みにするのでなく、裏付けを取る
- 書籍や公的機関のサイトに掲載されている情報も参考にする
- 競合サイトの分析を行い、その中身以上のコンテンツになるように制作する
ユーザーの課題を解決していない
SEOではコンテンツによってユーザーの持つ課題を解決することが求められます。また、そういったコンテンツを上位表示してユーザーを満足させるために、検索エンジンは日々改善を続けています。
コンテンツの中身が、ユーザーの持つ課題とずれていたり、単に商品やサービスを売り込むための内容になっていれば、ユーザーの課題を真に解決しているとは言えません。ユーザーがそのキーワードで検索した意図を推測し、その意図を満足させるコンテンツを制作することが重要です。
質より量になっている
質の高いコンテンツを制作するには、時間も手間もかかります。そこで、とにかく量を作ろうということで質の低いコンテンツばかり制作してしまう場合があります。
コンテンツの量が増えれば、サイト自体の中身は充実したように見えますし、担当者としても達成感があるので陥りやすい内容ではあるのですが、検索順位をアップさせるために重要なのはコンテンツの質です。
SEOを行う真の目的は、サイトに集客することではなく、サイトに来たユーザーに商品やサービスを購入してもらったりすることにあると思います。仮に、コンテンツの量によって運良く検索順位が上がって集客できたとしても、質の低いコンテンツで集客したユーザーが、そのコンテンツを見ることによって商品やサービスを購入する可能性は低くなりがちです。
コンテンツ制作においては、量よりも質を重視するようにしましょう。
コンテンツ制作の問題点
SEOにおいては、コンテンツ制作が重要だということは多くの人が理解していると思います。
ただし、コンテンツ制作のみを行っていればいいというわけではなく、検索エンジンから適切に評価されるためには、SEOの内部対策と外部対策を意識する必要があります。
それぞれどんな内容なのか紹介します。
内部対策
内部対策とは、検索エンジンにコンテンツ内容を適切に評価してもらうための施策のことを指します。SEOではコンテンツの質が重要ですが、その質の高さを検索エンジンに評価してもらえなければ、上位表示できない場合があります。
内部対策では、具体的には次のような施策を行います。
- サイトマップを制作する
- パン屑リストを作成する
- サイトの表示スピードを上げる
- サイト構造を複雑にしすぎず、最適化する
- スマートフォンなどのモバイル端末にサイトを対応させる
- 重複する内容のコンテンツを削除したり、統合する
外部対策
外部対策とは、サイト外部で行う対策のことで、具体的には被リンクを増やすことを指します。
検索エンジンでは、そのコンテンツの権威性や信頼性を測る指標として外部サイトからリンクが貼られてるかを見ています。リンクが貼られている=多くの人からそのコンテンツが有益なものだと認められている、とみなされるからです。
しかし、ただ被リンクが多ければいいというのではなく、リンク元が良質なサイトであるかどうかも重視されています。
ひと昔前であれば、大量に被リンクを購入することでサイトの検索順位を上げるということも可能でしたが、現在はそれが改善され、ペナルティを受けるようになりました。
良質な被リンクを多く獲得するためには、コンテンツ自体の質を高めるとともに、SNSなどでの拡散を狙うことをおすすめします。
SEO対策を行う上での体制の問題点
SEOは実施すればすぐに効果が出るというものではなく、中長期的に継続することによって効果を発揮します。
しかし、質の高いコンテンツ制作を行うにはノウハウが必要ですし、時間も手間もかかります。
そのため、せっかくSEOをしても継続できずに途中でやめてしまい、結果失敗するというパターンが非常に多いです。
そうならないように、社内で担当者を決めたりチームを組むことで、SEOを中長期的に行うための体制を構築することが重要になってきます。
また、SEOの運用ルールを決めて、週に2件、月に4件といったように明確な目標を立てて実行していく必要があります。
SEOによる集客を成功させるために
この記事では、SEOにおける集客で失敗する人の共通点と、失敗しないための対策について紹介しました。
SEOは奥が深く、中長期的に行う必要があるため、多くの人が途中でつまづいてしまい、失敗に終わってしまっています
この記事で紹介したことを今後SEOを行う時の参考にしてください。必ず大きな成果を残せます。
コメント