広告を出すとき、一般的にはより多くの人に見てもらい、より多くの問い合わせを得たいという思考が働きます。
広告の主な目的は、自社の製品やサービスを広く知ってもらい売上に結びつけるために、そのような考え方は当然です。
しかし、ここには一つ大きなワナが潜んでいることを知ってしますか？
それは、広告の対象を最大化しようとして多くの人に広告を見てもらうことが、必ずしも良い結果をもたらさないということです。
むしろ、その結果として広告のメッセージが希薄になり、広告の成果が出ないということが起こり得るのです。
なぜこのようなことになるのか？
広告の最大化しようとして逆に効果が出ない理由をお伝えします。
成果の出る広告の条件とは？
広告での成果を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。まずは効果の出る広告条件を考えてみましょう。
ターゲットを絞ること
成果の出る広告の条件、それは答えは「ターゲットを絞る」ことです。
見込み客が何を求めているのか、何に興味を持っているのかを明確に理解し、そのニーズに対応したメッセージを発信することが非常に重要です。
そうすることで、高品質な問い合わせが増え、それが売上に直結します。
そして、それは成果につながるだけでなく、無駄な広告費の削減へと繋がります。
広告範囲を広げることの弊害
広告を出すとき、つい多くの人に見てもらいたいという思考から、広範囲に広告を出そうとしてします。
アレもコレもとついつい欲張ってしまうのです。
しかし、広告を出す範囲が広すぎると、メッセージが希薄になってしまいます。
人は自分ごと化されないと動きません。
具体的な事例を見てみましょう。
失敗する広告事例
当社はウェブマーケティングの会社です。例えばこんな広告を出すとしましょう。
「WEB広告でお悩みの方へ」
という広告の場合、Google広告かYahoo広告かインスタ広告かFacebook広告か分かりません。
ひょっとしたら
youtube広告に悩んでいる方から相談があるかも知れません。
でも、もしyoutube広告に対応できなかったら？せっかくの問い合わせも意味がありません。
最初から
・Googleのリスティング広告でお悩みの方へ
とターゲットを絞っておけばこんなことにはなりませんよね。
お客様との事例
先日あるお客様と「コーヒー豆」の広告について相談しました。
もしあなたがコーヒー豆を販売したいと考えた場合、「コーヒー豆」と検索した時に広告が出てほしいですか？
実はコーヒー豆では範囲が広すぎるのです。
「コーヒー豆」という広範なキーワードで広告を出すと、その広告はコーヒー豆を買いたい人だけでなく、コーヒー豆の情報を探している人や、コーヒー豆の挽き方を調べている人にまで広告が表示されることになります。
関係ない人も広告を見る結果になります。
そして、結局、売れない。広告から成果がでないのです。
広げようとするから薄れる
広告をより多くの人に届けようと欲張ってしまいます。
その結果自社の商品やサービスに興味がない人まで広告が届いてしまいます。
これは、広告費用の無駄遣いとなり、また、売上に直結しないため、広告をやるメリットがありません。
ウェブ広告の費用対効果とは
ウェブ広告は、一般的に1クリックごとに費用が発生します。
このため、広告をクリックする人が多ければ多いほど、広告費用は増えていきます。
しかし、広告を見てクリックした人が全て商品を購入するわけではないため、クリックの数と売上の間には必ずしも直接的な相関関係がないということを理解することが重要です。
分かりやすくいうと、クリック数が多いからといって成約数が増えるわけではありません。
だからこそ、より質の高い問い合わせが得られるよう、ターゲットを絞った広告を出すことが効果的な広告戦略と言えます。
「最大化思考」の誤り
ここまでご説明した通り、広告対象を「最大化」しようとしてはいけません。
広告の範囲を広げ、より多くの人に広告を見てもらおうとすると、広告のメッセージ自体が希薄になり、結果的には成果を減らしてしまう可能性が高まるからです。
そのため、広告の対象を絞り、より質の高い問い合わせを増やすことが重要です。
広告の対象を絞ることで、見込み客にメッセージが届くようになり、結果的には売上にも貢献します。
勇気を持ってターゲットを絞ってください！それが成果を出すコツです！
まとめ
広告戦略の中でも、「ターゲットを絞る」ことは成果を上げるための重要なキーポイントです。
具体的なターゲットを明確にし、そのターゲットに合わせた広告を作ることで、より質の高い問い合わせが増えます。
これにより、売上が増えるだけでなく、広告費用の無駄遣いを防ぐことができます。
ターゲットを絞ることは、効果的な広告戦略と予算の有効活用を両立させる重要な手段となります。
