ウェブ広告で集客を実施する際には気をつけるべきポイントがあります。
そのポイントを抑えた運用をしないと、せっかくかけた広告費が意味のないものになってしまいかねません。
ここでは商品特性とウェブ広告媒体の特徴を考えながら、それぞれどんなウェブ広告を打つべきか、ウェブ広告を実施する上でポイントと注意点をお伝えます。
ウェブ広告は出稿するだけでは成果は出ない!
ウェブ広告は、そもそも様々な配信パターンやメディア、ターゲティング方法など、一言では言い表せないほどの種類があります。
そのため、ウェブ広告のカテゴリーを知らずに出稿してしまうと、本来届けたいユーザーに情報が届かず、貴重な広告費を無駄にしてしまいかねません。
広告を出稿して効果的にビジネスの目的を達成するために、検索ユーザーに強いリスティングや、広く情報を届ける純広告など、どんなウェブ広告があるのかというカテゴリを掴むことが大切です。
ウェブ広告は理解せぬままに取り組んでもまず効果は出せません。
ウェブ広告はマーケティングにいまや必要不可欠
今現在、広告費がもっとも使われている媒体はウェブ広告です。
そのため分からないからと言って避けて通ることはできず、今やウェブ広告をうまく活用することは、マーケティングや広告戦略において必要不可欠なレベルと言っても過言ではありません。
お客様に競合商品よりも選んでもらえるように、ウェブ広告施策を組み立てましょう。
ウェブ広告を成功させるには、お客様の動きをイメージして、どうすればウェブ検索に繋げられるかを意識し、広告とユーザーのタッチポイントを作っていかなければなりません。
商品特性とメディアの特徴を合わせよう!
商品特性に合わせてウェブ広告の媒体を選定するのは、ウェブ広告を成功させる上でとても大切です。
例えば、10代のユーザーにコスメアイテムを売りたいなら、通常のディスプレイ型の広告を実施するよりもSNSを中心に広告展開やコミュニケーションを設計する方が効果的です。
車や不動産など高単価な商品の場合は、ウェブ広告のみで考えない方が効率が良いです。
例えば、TVCMなどのマス広告で認知を広げて、ウェブ検索したユーザーにリスティング広告で情報を与えるなど、ウェブとそれ以外の広告を組み合わせることでより効果的なユーザー獲得を起こせます。
つまり、効果的なメディアで、ターゲットユーザーに広告を通じて情報を届けることが、ビジネスの目標達成の近道になります。
ウェブ広告は配信後が本番
ウェブ広告が他の広告と大きく違うポイントは、出稿後に効果をチェックして、改善案を実施できるところです。
例えば、広告配信を開始したあとに、クリック率が悪かった場合は、別の画像に差し替えて改善を図ることができます。
また、購入率が悪い場合は、LPや申し込みフォームをチェックして、ユーザーがストレスなく完了できるように整えることも出来ます。
「一度出稿したら、あとは待つだけ」という従来の考え方は、ウェブ広告には当てはまりません。
常に各指標をチェックして、ユーザーの動きを想定して仮説を立てて行く地道な活動が結果に直結します。
つまり、広告出稿後に出てくる課題をどうやって解決するかが大切なポイントです。
次からはサービス別におすすめの広告をいくつか見てみましょう。
ECで商品を販売する場合のおすすめウェブ広告
ECで商品販売をする場合は、ウェブ広告を全般的に使うことがユーザーの満足度を上げるコツです。
ECは、ウェブの発展と共に便利になりましたが、モールかオフィシャルサイトのどちらで買えば良いかなど、ユーザーの悩みは深くなっています。
また、昨今のコロナウィルスの感染拡大によって外出がしづらいといった場合でも、商品購入が出来るのでユーザーの利用率はどんどん増えてきています。
利用率が増えている分、ライバルも多い
ECは力を入れる企業も増えて、ライバルがたくさんいる状態です。
そんな中で、自分たちの商品やサービスを選んでもらうには、徹底的なユーザー目線が大切です。
「自分たちの商品を届けたいユーザーはどんな人なのか」、「その人はどういった未来を手に入れたいのか」といったユーザーの気持ちを明確にして、広告クリエイティブの作成やセグメント設定に活用して広告を配信しましょう。
ECの基本的な広告出稿戦略
まずはアドネットワークや純広告で興味関心を引きます。
そこで興味を持ち、検索してきたユーザーにはリスティングやSEOで刈り取りる、などの方法が考えられます。
また、検索したのに離脱したユーザーへは、リターゲティング配信などで接点を切らさずにアプローチするといった全体的なプランニングで、ユーザー獲得を目指しましょう。
アプリダウンロードやサービス登録向けのウェブ広告
アプリやウェブサービスなど、ダウンロードや会員登録してもらうことを目的としている時にはウェブ広告全般を利用しますが、特におすすめの広告はどんなものがあると考えられるでしょうか。
ユーザー導線を考える
アプリやウェブサービスは、ユーザーが目的を持ってダウンロードや会員登録を行う場合がほとんどです。
例えば、「野球が好きなユーザー」は、「野球のサイトにアクセスする頻度が高く」、「野球に関連するアプリやサービスであればダウンロードやユーザー登録されやすい」というロジックが成り立ちます。
興味関心に合わせた配信を考えるなら、配信面ごとに出稿を判断できる「DSP」は使わない手はありません。
DSPは、demand side platform(デマンドサイドプラットフォーム)の略で、広告枠を束ねたアドネットワークに効率よく広告配信する仕組みです。
媒体単位で出稿をコントロール出来るので、「ゲームメディアにのみゲームアプリの広告を出稿する」といったユーザーの興味関心に合わせた広告配信が可能です。
ユーザーの興味関心を想定して、しっかりアプローチしていきます。
実店舗向けのウェブ広告
店舗を構えている場合の広告目的は「来店」ではないでしょうか?
ウェブで完結するECとは違って、実際の店舗でのビジネスは、ユーザーと直接コミュニケーションを取れるので、広告は「来店させる」という効果を求められます。
ウェブ広告でユーザーを店舗に来店させるには、来店にインセンティブを付けるのが効果的です。
例えば、クーポンを配られたユーザーが来店すると、抽選会に参加できるといった施策は古くからありますが、未だに効果的です。
特におすすめなのは、コミュニケーションが取れるLINEやFacebookといったSNSでのクーポン施策です。
友だち登録したらポイントプレゼントや、フォロワーになったらサンプルプレゼントなどがそれです。
友だちやフォロワーになってもらい、ユーザーとコミュニケーションを取れる接点を持つことで、単純接触を増やしてユーザーの信頼感を得られます。
ザイオンス効果で来店を促す
ザイオンス効果は、情報に複数回触れることで、安心感や興味を持ち、購入や登録に繋がりやすくなるという研究結果です。
つまり、定期的に広告や商品情報を発信し、ユーザーとのコミュニケーションをしっかり取ることで、来店という行動に繋がる、ということです。
来店を促すウェブ広告施策は、まずはクーポンプレゼントなどの来店インセンティブを絡めて開始して、ユーザーと接点を持った後は、こまめにコミュニケーションを取るという戦略が効果的となります。
まとめ
ここでは幾つのかビジネスモデルと広告パターンを紹介しましたが、サービスや商品ごとに取るべきウェブ戦略は違ってきます。
ECやアプリ・ウェブサービスは、オンライン上で完結させる仕組みを整えなければいけません。
逆に、実店舗ビジネスでは、ウェブ広告の目的は来店がほとんどです。ユーザーが来店してくれないことには、どれだけ質の良いアイテムを揃えていても、美味しい料理を作っていても売上にはなりません。
ウェブ広告は、対象とするお客様によってアプローチが異なります。
どのような戦略が必要か、ビジネスの目標を達成させる手段として、ぜひ効果的に活用してください。